みかん畑の向こう

夏休み始まると私たちはよく遊びに行った
隼人と私は付き合い始め、里奈にも彼氏ができた

この４人で過ごす夏休みは本当にあっという間で気づいたら８月も終わりだった
ある日、電話がかかってきたと思って出たら夏希だった
「あ、千歳？久しぶり。谷村夏希だけど・・・。今、千歳の家の前にいるんだけど、出てこれる？」
出て行くと、夏希がいた
「・・・久しぶり」
二人で話し合おかということで、カフェに行った
「久しぶり。千歳、結局隼人と付き合うようになったんだね？私もあれから彼氏ができたんだ・・・今谷村じゃなくて実は、千歳と同じ名字で天野夏希っていう名前」
さっきから違和感感じるなぁと思ったら、夏希のお腹ちょっと膨らんでる？
「え？な・・・天野さん、もしかして・・・？」
視線を感じてか、
「はは、前みたいに夏希でいいよ。そう、彼と私の子供。今５か月なんだ」
めちゃくちゃ休むようになったな、と思ってたら・・・
「でこれ、旦那さん！天野光輝って言うんだ☆」
顔見て、くらってきた・・・
「ちょ・・・な・・・夏希さ、これ私の従兄弟・・・」
夏希が「え？！」って顔した。結婚式の案内来たけど、夏希だからということで出席しなかった・・・
なんでここまで夏希と男運が悪いのだろうか・・・
「そうか・・・ま、これで仲直りということでまたよろしくね！？」
といって、手出してきたから私も握手を交わした