みかん畑の向こう

部屋に入ると、みんな一斉に
「え？！夏希？！」
とびっくりしてた
「やっほ・・・みんな久しぶり。えっと、私の旦那さん、天野光輝」
なんかお腹をみんなしてジーっと見てるし・・・
「天野千歳のいとこの天野光輝です」
と軽く自己紹介してから、翼の宿題をみて
「え？真っ白？！」
ってびっくりしてた
そりゃ、私がいっぱい話をしてたからねぇ・・・
「こうちゃんと夏希がきたから、ジュース取りに行ってくるねぇ」
といって私が出ていった

お母さんに「光輝君、大人になったよねぇ。夏希さんもよさそうな人だし」
って話をされた

部屋に戻ると、こうちゃんとみんなはすぐに打ち解けて、笑い合ってた。翼だけ一生懸命、宿題をしてるし・・・
「い、いやさ・・・光輝さんに千歳の昔話を聞いてて超面白いの！！千歳さ、光輝さんにゾッコンだったなんて・・・」
爆笑をする、亜弥・・・
「亜弥笑いすぎ！ってかこうちゃん何話してんのよ！」
怒れば余計みんなに爆笑された
「だってさ・・・あや・・・・あやちゃんにさ・・・・『千歳って昔どんな子だったの？』って聞かれたから教えただけだよ」
って、亜弥かよ
「亜弥ーーー！！！！！！」
と亜弥を追いかけ回す
「ごめんって、千歳ごめん！！」
って笑ってるじゃないか・・・
「あー！もう二人ともうっさい！鬼ごっこするなら外出て行け！」
翼がとうとうキレたからおとなしく座った
「あーあ・・・亜弥のせいで怒られた」
「は？私のせい？千歳のせいでしょ！？」
とうとう、夏希に追い出された