強がり

真っ直ぐな道。
ずっと向こうまで見えるって、ちょっと切ない。

「途中で曲がれば良かった…」

曲がれば、きみが追いかけて来ないのも当たり前。
後ろから来るのが見えないのも当たり前。

来てくれるかも

なんて期待しなきゃ良かったな…、どうせ一人になっちゃうなら。

「きつねくんが…悪いんだよね?」

あてもなく歩き出してまた、小さく呟く。
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