この窓を飛び越えて…
会議が始まった。
「いやー、みんなにはすまないが、変更したことがある」
先生のその言葉で。
みんなはザワザワとなり、わたしも少なからず動揺して、麗奈ちゃんと顔を見合わせる。
「急遽、九雪と十雪の同じクラス同士でコーナーをしてほしい」
「「はあ?!」」
「どうゆうこと?莉桜っ」
「えっと、たぶん…九雪の一年A組と十雪の一年A組が一緒になってやるということだと…」
「えぇっ?!」
憶測の説明でも、麗奈ちゃんはすごく驚いた。
憶測と言っても、それ以外当てはまる説明はないのだけれど…。
「ということは、九雪の1Cと十雪の1Cでやるんですか?!」
そう言ったのは、すこし離れたところに座っていた原田くん。
先生は言葉発することはなく、頷いた。
その瞬間、頭を打たれたような衝撃を受けたのはわたし。
今まで忘れてたけれど……
“窓辺の彼”は、
――――同じ一年C組……。