この窓を飛び越えて…
ど、どどどどうしましょう……!!!!!
「れ…れれ麗奈ちゃん……っ」
「何?!どうしたの莉桜!」
「あ…あの……ど、どうすれ…ば…」
目がグルグルしだして、呂律が回らない。
同じ実行委員なら、接点は他の人より増えるに決まっている。
そんな事実をいきなり突き立てられて、思考回路はショート寸前。
「い……い、土井くん…も…」
「土井くんがどうかしたの?」
「お、同じなんです…」
「何が?」
「く、…クラスが…同じなんです…」
やっと伝え終えた時には、焦点が合うかどうかも危うい。
麗奈ちゃんにまで敬語になるのは、わたしがパニックになっている証拠。
「莉桜、深呼吸だよ深呼吸」
「は、はい…」
スーハースーハー。
繰り返すこと二回。
だいぶ落ち着いた……のに。
無意識に視線を巡らせてしまったときだった。