この窓を飛び越えて…
そんな恋の始まり
*。゚+。*゚。+。そんな恋の始まり。+。゚*。+゚。*
今日の1時間目は学活。
と、いうことで…
「やりたいのある人意見上げてー」
数十分前からこの話題です…。
時期的にもう文化祭。
高校初の文化祭だからとっても楽しみになんだけど、
一向に話が進まない。
それというのも…
「メイドカフェ!!」
「執事喫茶!」
「占いがいいー!」
「劇っ!劇劇っ!」
…意見が多すぎて纏まらないのが理由。
「みんな張り切ってるなぁ」
と原田くんが言った。
「斎藤は何がいいの?」
「えっ」
いきなり話を振られて目を丸くする。
何も考えてなかったから頭が真っ白だ。
「あ…っ、あの……」
「何慌ててんの?」
原田くんがクスリと笑う。
それにもっと押し付けられて、目を逸らした。
「あの…すいません…」
「斎藤さぁ」
原田くんが苦笑いをした。
何を言われるのか分からずドキドキする。
「そうやってすぐに謝んなよ」