恋愛偏差値0
車から降りて、食事会。
父が帰ってくると食事会になる。
大きな部屋に、大きなテーブル。
あたしは離れて座る。
「…あの男と付き合っているのか」
「違うわ。今日は勉強を教えてもらってただけです」
勉強を教えてもらってただけだから、付き合ってるとは認識されないはずだわ。と。
父は指を鳴らす。
さっきの従者が、たくさんの色紙を持ってくる。
あたしの横にきれいに並べてく。
「この中から好みを選べ」
「なんですの」
「お見合いをしてもらう」
父にうそは通用しないと、やっとわかった。