恋愛偏差値0




もっと元気があれば…


なんて言ったら、柚菜は赤い顔して怒るだろうな。




想像して、笑ってしまった。



それでもとなりにいる柚菜は幸せそうで…




笑った柚菜は近くにいたはずなのに、いつのまにか遠くにいる。



手を伸ばしても届かない。


どんどんはなれてく。




遠くで、いっしょに話しているのはだれだよ。




「柚菜っ!」


「え?」




本物?



俺は柚菜の腕をつかんでいた。





柚菜が持っている花が落ちた。


< 4 / 73 >

この作品をシェア

pagetop