恋愛偏差値0
どこかあたしの中であきらめていた。
親がきめたひとと結婚して、家系をつくって…。
でも梓くんと出会って、恋に落ちて……
あきらめきれなくなったの。
父を信じてみたくなったの…
「それでも、うちの企業は…」
ぼそぼそと言う父。
心のどこかでは、どうにかなるんじゃないかって、思うの。
「それでも…だ」
だめだ。
そう言うと思った。
「だ…しょうがないから……許そう」
梓くんを見て言った。