恋愛偏差値0


いつもあたしを優先してくれる伸に、さらに気遣いを感じる。



子供ができて、さらに優しくなった。


あたしをいたわってくれる。




「ありがとね…」


「あんだってー?」


「なんでもない」




ふふっと笑って振り向いたら、綾香さんたち。




楽しそうに話してて、あたしたちに気づいていないみたい。





さっき、移動中に綾香さんと梓先輩の困難の末の結婚話を聞いてびっくりした。


けど、ほんとうによかった。




綾香さんのとなりは、梓先輩が1番輝いてみえる。


梓先輩はとっても楽しそう。




2人を見て、あたしは微笑んだ。





「あっ、柚菜ちゃん~これからなに?いっしょにおふろ入らない~?」



綾香さんがあたしに指をからませて言った。


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