恋愛偏差値0
バスタオルで体をおおって、貸し切りの露天ぶろに入った。
うわー。
気持ちいいっ!
「やっぱりみんなで来てよかったわね。考えたかいあったわ」
「…ほんとうにありがとうございます」
お湯の中で、となりの綾香さんにふかぶかと頭を下げた。
綾香さんはにこっと笑って
「いいの。あたしが、柚菜ちゃんと話したかっただけだから」
「え…」
梓先輩との時間のためだと思ってた。
「主婦どおし、いろいろ話したいなーって」
「主婦…」
そっか。結婚してあたしたち、主婦なんだ。奥さんなんだ。
「あー、今伸のこと思い出したでしょ」
にやけてたのを見られた∑!!
ふふっと綾香さんは微笑んで。
「あたしのこと、どう思ってる?」
「へ…」