恋愛偏差値0
梓×伸
「うわー…」
「あいつら、そんなこと話してんだな」
男ぶろのこっち側。
壁1枚でさえぎられた男ぶろで、俺ら2人が話している。
温泉に2人で入っている、梓と俺。
男どおしで…むなしい。
隠す場所はちゃんと隠して、お湯につかっている。
「親睦会とか…。そういやこんなこともあったね」
「思い出すなよ。ふざけんな!」
親睦会であったのは柚菜と梓の同じベッド事件。
思い出させないように梓にお湯をかける。
「合宿とか、ほんとおもしろかった」
「綾香と肝試しどうだった?」
「ま、だいいちに綾香ときっかけになれたことだよね」
「ふぅん…」
「そういや、柚菜ちゃん泣いてたね」
「親友、か…」
綾香と柚菜が親友ってことで泣いたんだろ?