恋愛偏差値0
その手元をじぃっと見つめるあたし。
伸はそれをあたしの頭にのせた。
あまりの冷たさに頭の中がキーンとなった。
かき氷を食べたようなあの感じ。
「ななななにっ、これ!冷たい~」
「ひょうのうだっての!お前カンペキにのぼせてたじゃねーかっ!!」
あたしの頭にひょうのうをのせたまま、フトンについた。
あたしを押し倒すようにあたしを寝かす。
暗くても、キレイなかっこいい顔が近くで見えて、あたしは顔を赤くする。
あたしの上にかぶさったまま、フトンをかけた。
むりやりあたしの首の下に腕をまわして、腕まくら。
あたしの体は、伸の体におしつけられる。
伸の手にはひょうのう。
たくさんの氷がぶつかって、少し痛い。
「気持ちいい?」
「冷たいくらい」
冷たくて痛いけど、伸の優しさがうれしかったのでがまんすることにする。
怒ってるのかと思ってたけど、よかった。