永遠の花ことば*完結*
シルクの心情を汲み取ったアスリは、
心の中では駄目だと思いながらも、
「リヴさ、あいつ、今はユンリと恋仲になった、らしいよ。」
シルクに残酷なことばを放った。
その言葉を聞き、傷ついた表情を見せるシルク。
しかしその顔は涙をこらえようと必死だった。
まさか、本当に恋仲になってしまったなんて。
シルクは自分にできないことをしてしまっているユンリをうらやましく思った。
自分は王になるという使命があったため、
リヴと結婚することはできなかった。
しかしユンリは第二王女。
一般の男と結婚するこは夢じゃないはずだ。
自分がどれだけ願っても、
どれだけ想っても、
かなわなかった夢。
それを簡単にしてのける人はたくさんいる。
かなうと信じていたかなわない夢が、
現実となり突き刺さった。
シルクは今さら、自分の使命を思い知った。