永遠の花ことば*完結*
アスリは今日、シルクに正式なプロポーズをするつもりだった。
そのことをユンリも知っていた。
だからこそ、本当の事を話したのだろうか。
それでも、アスリはシルクにプロポーズをする度胸があるか。
それをユンリは無意識にも試したのかもしれない。
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「シールク!久しぶり!」
アスリはいつものようにシルクの仕事部屋に入った。
「久しぶりと言うほど久しぶりじゃないわよ?」
シルクはクスクスと笑いながらも、アスリに近づく。
2人が会っていなかったのは2週間。
毎日のように会っていたのがあたりまえになっていたアスリからすれば、
その時間はとても長いものだった。
「今日さ、ちょっと出れる?」
アスリは手にうっすらと汗を握りながら言った。
誰でもプロポーズの直前は緊張するものだろう。
しかしアスリにはひとつの迷いが生まれていた。