永遠の花ことば*完結*
ユンリはシルクの私室をコンコンと叩くと、
中からシルクの声が聞こえた。
「どなた?」
前に聞いた時よりも落ち着いた声音になっていたシルク。
ユンリは深呼吸をしながらも自分の名前を告げた。
すると扉が開き、外に行くための服に着替えたシルクが出てきた。
「シルク様、お久しぶりです、」
「ええ、久しぶりね、」
そんな普通の会話を交わし、
ユンリは兄と同じく、緊張して手に汗を握った。
「少し、話があるんだけど、いいかしら?」
ユンリは心をきめて話を切り出した。
するとシルクは少し困った顔で、
「うーん、今日はアスリに呼び出されているの。」
そう告げた。
どうりで服が外着になっているわけだ。
しかしユンリはアスリがプロポーズをするよりも先に、
自分はリヴの事を話さなければいけないと思っていた。