永遠の花ことば*完結*
自分の心の中にある弱さを、
シルクはこの1年隠し続けてきた。
人は、自分の弱さをときには吐きださないと生きていけない。
心の中を闇だけにしてしまったら、光が差さなくなってしまう。
シルクの心はもう壊れそうなところまで来ていた。
「ごめんなさいっ!!
あれ、嘘なの…!」
ユンリはガバっと頭を下げて言った。
そして目に涙を浮かべると、シルクの手を握った。
「私は、本気でリヴさんが好きだわ。」
ユンリは目をつむり、シルクの手を両手で握りしめて言った。
その言葉にシルクはただ辛い笑みを浮かべて、
コクコクとうなずくことしかできなかった。
「でも、私、リヴさんと少しの時間過ごしただけでもわかったわ。」
ユンリは目に溜まっていた涙を一筋流した。
シルクは空いている方の手でハンカチをポケットから取り出すと、
そっとユンリの頬にあてた。
自分がすることのできなかった夢を、
リヴにはかなえてほしい。
好きな人と、ただ純粋に幸せになってほしいといつも願っていた。