永遠の花ことば*完結*
するとアスリはシルクの視線に気づいたように、
ゆっくりと顔をあげた。
「ん、…あれ、シルク?」
アスリはぼけーっとシルクの顔を見つめると、
にへらっと意味もなく微笑んだ。
そして3秒間ほど見つめ合った後、
「あ゛ーーーーー!!
あああ、シルク!ごめん、俺、寝ちゃって、あぁ~…」
そうアスリは叫ぶと、頭を抱えた。
そんなアスリの間抜けな様子をシルクはくすくすと笑いながら見ていた。
アスリが少し経って落ち着くと、
彼の顔つきが少し真剣になった。
そして、椅子から立ち上がるとシルクの前に立ち、
「シルク、今度の誕生日までに、答えを出してほしい。
俺は何度でもシルクに求婚すると思う。
でも俺は真剣だ。
シルク、俺と16の誕生日に結婚してくれないか?」