永遠の花ことば*完結*



いつか見た真剣な瞳。

1年前と彼の瞳は変わっていなかった。


それよりか、昔よりもずっと強いものになっていたかもしれない。



「私の誕生日まで、後少しあるわ。

必ず、必ず一週間前までに、答えを出すから。


お願い、少しだけ、一人になる時間を作ってもいいかしら?」



シルクはそう告げ、アスリをぎゅっと抱きしめた。

ずっと自分のためを思い、

自分を好きでいてくれたアスリ。


こんなわがままな自分を。

迷ってばかりいた自分を優しく包み込んでくれていたのはアスリだ。



でも、自分が心から愛し、

自分に本当の笑顔をくれるのはリヴ。


それでもリヴと結ばれることはない。



アスリをとらなければいけない。

アスリをとれば、自分は幸せになれる。


そうわかっていたが、

シルクは迷っていた。


アスリを利用することなんかできない。






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