永遠の花ことば*完結*
ありがとう、とシルクはお礼を言うと、
部屋の真ん中あたりにあるソファに腰をかけた。
「あのね、シルクちゃん、
私からもひとつ言っておきたいことがあって。」
ミリアーネはいきなり話を切り出した。
そしてニコリと笑うと、
「私、できることならリヴくんと結婚してほしいわ。
でもね、それは叶わない。
ならアスリ様に頼ってしまえばいいわ。」
ミリアーネは真顔でそう告げた。
そしてシルクがそれに抗議の声を上げようとすると、
「…本当は、そう言おうと思ってた。
けどね、私はやっぱり、
シルクちゃんに自分の気持ちを大切にしてほしいと思ったわ。」
ミリアーネはシルクの肩をそっと抱きしめながら、
ポンポンとシルクの肩をたたいた。
久しぶりに素直に誰かに甘えられた気がして、
シルクは心の中がふわりと暖かくなるのを感じた。
そしてゆっくりとその体温に体をあずけると、
深く息を吸った。