永遠の花ことば*完結*
「私は、まだリヴの事が好きよ。」
シルクはそっと本音を告げた。
そして悲しい瞳を開けて、言葉を紡いだ。
「それでも、この恋はもう終わってしまったわ。
私は永遠にリヴが好きだと。そう告げたわ。
リヴも永遠に私が好きだと言ってくれた。
でも…
でも、あの人は他の人と幸せになるべきだわ。」
シルクは自分でも驚くほど冷静にそう言った。
するとミリアーネはそうね、とうなずいた。
「でも、人はそう簡単に永遠は誓わないわ。
子供でも、同じよ。
シルクちゃんにはまだ時間がたくさんあるわ。
これからアスリ様を好きになれる確率だってたくさんある。
それなのに、あの王子様は急ぎすぎよ。
シルクちゃんの気持ちが1年やそこらで簡単に消えると思ってるのかしら。」
ミリアーネは少々毒を吐きながらも、
優しい声音でそう言った。
その優しい言葉に、シルクは笑をこぼした。
そしてその夜は、久しぶりに安心して、シルクはミリアーネとともに寝た。