永遠の花ことば*完結*
もしも今、ここで決断しなければ、
シルクは一生リヴの事を忘れられない。
ここでシルクがあきらめて、アスリと結婚したら、
それはリヴの耳にも必ず入るだろう。
そしてリヴもシルクの事を忘れ、
他の人と幸せになれる。
それが一番のハッピーエンドだ。
ここでシルクが答えを出せば、
リヴのためにも、
シルクのためにも、
国のためにもなる。
しかしミリアーネの言っていた通り、
シルクにはまだ時間がたくさんある。
けれど時間があると言っていたら、
一生このままかもしれない。
フィルミスク王国というひとつの国の国王。
もうすぐ16歳になる普通の少女。
そんなたった15の少女の中で葛藤が起きていた。
運命とは、どれほど残酷なものか。