永遠の花ことば*完結*
「明日までに、返事をすると私が言ったのよね…」
シルクは深いため息を吐き、
仕事をしていた部屋から出た。
どうやら今日はアスリは来ないようだ。
「明日…私からグーワナを訪ねるべきよね。」
シルクはそうつぶやくと、自分の心の中にひとつの答えを想い浮かべた。
1年間、悩んできた答え。
この1年、リヴの事を想わない日はなかった。
毎日夜空を見上げ、
あの日永遠を誓ったことを思い出す。
そして王位継承の日、自分にもう一度確認するように言ってくれたあの言葉。
一生忘れることなどできない。
淡く、儚く、残酷な、そして幸せだった初恋。
思い出にできる日はくるのだろうか?
何度も何度も考えた。
何度悩んで、何度涙を流したか。
それは数え切れない。