永遠の花ことば*完結*
アスリはただシルクの言葉を聞いていた。
するとシルクの言葉が止まった。
「……」
アスリはシルクの頬に流れた涙をそっとぬぐい取った。
そして、
「…でも、でもね?
理屈なんて、どうでもいいの。
・・
私は、まだ、彼を忘れることはできない。」
いつかは忘れられるのだろうか?
そんなのシルクにもわからない。
リヴを忘れさせる自信があると言っていたアスリでも、
そんな自信、本当はどこにもなかった。
「もしも思い出にできるときが来たなら。
そしたら、今度は私から求婚するわ。」
シルクは頬に触れていたアスリの手を握り締めた。
そして涙にぬれた頬でにっこりと笑った。
「ん、いつまででも、待ってる。」
アスリはシルクをそっと抱きしめた。
そして頬に口づけた。
「おばあちゃんになってるかもね、」
2人は久しぶりに声をあげて笑った。