永遠の花ことば*完結*
これでよかったのかもしれない。
2人とも、心の中をいろいろなもので埋め尽くしすぎていたのだ。
一度心をすっきりさせれば、
新しいものが見えるかもしれない。
シルクは昨日の出来事を思い出した。
あれは偶然か、それとも必然か。
あの頃の日々に別れを言うつもりだったのに、
あの頃の日々に戻ってしまった。
いつか、いつか。
思い出にはできなくても。
国のために自分の想いを断ち切ることができるほど、
強い王になれたその時は。
時々、思い出して、懐かしく思える日が来るだろう。
未来は誰にもわからない。
明るい気持ちを持って、
一人の王…一人の少女は。
すべての始まりの地を王として駆け抜けた。