永遠の花ことば*完結*
残酷な運命
あれから3か月が経ち、
フィルミスク王国は穏やかな日々を送っていた。
「あーあ、なんだか最近シルクちゃんどんどん綺麗になって行くわ。」
ミリアーネは自分の髪を結びながら、鏡ごしにシルクを見た。
いきなりどうしたものかとシルクは可笑しく思った。
そしてクスリと笑うと、
「まぁ…成長期ですから、?」
勝ち誇ったような笑みを見せ、おどけて見せた。
そんなシルクの様子を見てミリアーネは、
まぁ!と声を洩らすとシルクのもとに近づいた。
いつの間にか髪は結び終えてあり、
今度はシルクの髪をいじりだした。
「綺麗な髪ね。
もっと飾りつければいいのに」
そう言って髪を束ねて上に持ち上げ、
綺麗な石のついたかんざしをシルクの髪につけた。
そんな平和な時間を過ごしていると、
ドタドタと廊下を忙しく走る足音が2人の耳に聴こえてきた。