永遠の花ことば*完結*
「シルク様!失礼いたします!!
ただいまグーワナ王国からの知らせが入り、
ダイオス王国がグーワナ王国に宣戦したそうです!!」
その言葉にシルクは耳を疑った。
シルクは戦争が大嫌いだ。
戦争は人の命をいとも簡単に奪う。
そして残された人の心に深い傷を残す。
シルクはそれを身をもって体験していた。
「…グーワナの反応は?」
硬直しているシルクに変わってミリアーネが冷静に訪ねた。
その問いに息を切らしていた兵は、
「まだ…わかりません。
しかしグーワナもダイオスもフィルミスクの同盟国…
きっとどちらも協力を要請してくるでしょう。」
どうしてこうも、
運命は残酷に回るのか。
シルクは頭が真っ白だった。
その場はミリアーネがどうにか取り持ったが、
シルクは言葉を詰まらせたままだった。