永遠の花ことば*完結*


シルクは少年の態度にイラっとした。

そして抗議の声をあげようとした。



「だれだよあんた。」


しかし目の前の少年がシルクの前に発言をした。

シルクは今まで自分と同じくらいの少年と話したことはほとんどない。


そして自分に対してそんな口をきかれたのも初めてだった。



「な、なによその口のきき方!!

あなたこそ先に名をなのりなさい!」


シルクはムキになって言った。

しかし自分の前にいる少女がフィルミスクの姫だと知らない少年も、

相手の態度に腹を立てるだけだった。



「あんたこそなんだよ。人の上におちといて。

おれ寝てたのに。」



この場合、悪いのはシルクだ。

しかしシルクは引き下がるわけにはいかなかった。

そういう性格なのだ。



「うるさいわね!わたしは花をよけただけよ!」


しかし少年はシルクよりも一枚上手だった。



「あっそ。」


予想外に素っ気ない返事にシルクはますます腹を立てた。



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