永遠の花ことば*完結*
「僕はグーワナ王国の国王として、
今までのダイオスの動きにもう我慢ができない。
今まで同盟国として協力してきたグーワナへの恩を仇で返すダイオスが許せない。
国民だってそうだ。
最近のダイオスの動きにはしびれを切らしている。
今回宣戦されたことで国民たちの士気は上がっている。」
シルクは支えられたその腕を振り払った。
そして両足でしっかりと立つと、
一国の王としてウィリアムに言った。
「貴方は間違っているわ。
こんな戦争意味がない。
フィルミスクはグーワナが守備を固めるというのなら、
それに協力はしましょう。
しかし意味のない人殺しを始めるのなら、
フィルミスクは協力なんてしないわ。」
シルクはそれだけ言うとウィリアムの室から静かに出て行った。
部屋の外で待っていたミリアーネ、アスリ、ユンリはそっとシルクを3方から支えた。
「よく言ったわ、シルクちゃん。
さ、もう用事は済んだわ、国に帰りましょう。」
ミリアーネはシルクにそう微笑みかけると、
シルクは緊張がほどけたようにその場にしゃがみこんでしまった。