永遠の花ことば*完結*



シルクをとりあえずユンリの部屋へ運ぶと、

アスリはシルクに水を渡した。


お礼を言ってそれを飲むと、

シルクは強い吐き気に襲われた。



「うっ、」



そう声を漏らして口元を押さえると、

シルクはそれをぐっと我慢した。



「大丈夫ですか?」



ユンリがそっと背中をさすると、

シルクは弱弱しく微笑んだ。


そして軽くうなずくと、

まだ少しふらつく足で立ち上がった。



「きっと興奮しちゃったからよ、ありがとう。」



そう言って、荷物を軽く整えた。



「俺、頑張って兄様止めれるように頑張ってみるから。」



帰り際、アスリが言ってくれた言葉。


それを信じてシルクは自国、フィルミスクへと帰って行った。





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