永遠の花ことば*完結*



もしグーワナが守備を固めないと言えば、

リヴは絶対に兵へと駆り出されるだろう。


そうなれば、シルクはリヴを失うかもしれない。


やはりシルクはまだリヴの事が好きなのだ。



あの日…

アスリに結婚の返事を出す前の日。



国境で会った人物は、リヴだった。




---3か月前、国境---



「リヴ…!なんで…、」



シルクはずっと会いたいと願っていたその人物が、

自分の前に立っている事が理解できなかった。



「シルクこそ…

誕生日の1週間前だから、と思って、」



あの日、2人別れたあの日を、

やはりリヴもまだひきずっていた。


1週間前にこれば、

誕生日だからシルクが国境に来るかも、

という淡い期待が消えると思い、

リヴは国境に来ていた。


シルクの胸の中では、

何かがあふれた。




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