永遠の花ことば*完結*
「会いたかった…!!」
無意識に出た言葉。
そしてシルクの体は勝手にリヴに抱きついていた。
「シルク…元気だった?」
一年ぶりに会う、愛しい人。
リヴは何を話せばいいかわからなかった。
「元気、だよ、」
シルクはリヴの体を離せなかった。
なぜ会ってしまったのか、
と思わなければいけないと頭ではわかっていても、
心はずっと会いたかった、と感じてしまう。
「私、リヴの事、ずっと信じてた、
あの時リヴが言ってくれたこと、ずっと…」
シルクはあふれだしたものが止まらなくなっていた。
一国の王だということは忘れ、
一人の少女に戻っていた。
リヴもまた、あの頃に戻ったように、
心の中がふわりと浮いたようだった。