永遠の花ことば*完結*
シルクがあの時国境へ行った理由。
それは過去を思い出にするため。
しかしそれは裏目にでたのか。
たった一人の愛しい人を思い出にすることなんてできなかった。
「私、アスリと結婚するわ。」
少し落ち着いたころ、
2人は肩を並べて星を眺めていた。
そしてシルクは自分の胸の内をリヴに話した。
もしかしたら、心のどこかで。
リヴが止めてくれるんじゃないか。
そう思っていたのかもしれない。
「そ、っか。
おめでとう。」
シルクの方を向かずにそう言ったリヴ。
シルクは辛くなって彼の方を見ると、
彼の頬には涙の粒が流れていた。
「どう、して…
どうして止めてくれないの?
本当の事、言ってよ…」
シルクはリヴを切ない瞳で見つめた。