永遠の花ことば*完結*
シルクと目があった途端、
どうにか塞き止めてあったリヴの理性が崩れた。
「結婚しないでくれなんて言えないに決まってる…!!
俺はただの一国民、
シルクは女王なんだぞ…?」
リヴはシルクを思い切り抱きしめて言った。
消え入るように弱く、
しかしとても強い口調で。
「シルクを誰にも渡したくないに決まってる!
でも俺のそんなわがままのせいで…
シルクが辛い想いするのは嫌なんだ…。」
そう言うとリヴはシルクの唇に冷たい自分の唇を重ねた。
最後に口づけを交わしたあの時のように、
しょっぱい味の口づけだった。
「じゃあ、どうして、こんなことするの?
思いっきり突き放してくれればいいわ…!」
シルクはリヴの胸を弱く叩いた。
そしてそのまま、リヴの胸に顔を埋めるように泣いた。
1年前よりも、リヴは背が伸びていた。
気持ちは変わらずとも、
時間とは残酷に、進み続けるものだった。