永遠の花ことば*完結*
しかしグーワナに協力すると言うことは、
ダイオスとの同盟に傷をつけ、
両国の戦争を認めることになる。
ミリアーネはぐっと眉をひそめた。
「シルクちゃん、冷静な判断ができなければ王は務まらないわ。
…リヴくんの事を気にしているの?」
その通りだった。
シルクがぐっと言葉を詰まらせると、
ミリアーネは額に手を当てた。
「シルクちゃん、貴女リヴくんと何かあった?」
ミリアーネの知っている限りでは、
2人は王位継承の儀以来会っていないはずだった。
しかしシルクの様子が明らかにおかしい。
ミリアーネはシルクの体調が少し前からすぐれなかったこと、
そしてシルクのお腹が少し不自然に前より膨らんでいることに気が付いていた。
「シルクちゃん、貴女、妊娠するようなこと、した?」
ミリアーネは忙しくペンを動かすシルクに向かって言った。
するとシルクの手は一瞬ピクリと動き、
そしてそれは動きを止め、ペンを机の上に置いた。