永遠の花ことば*完結*



もうこうなったら奥の手…!

と、シルクは思った。



「わたしはフィルミスク王国のひめ、シルクですよ!?」


跪けとでも言うように、シルクは勝ち誇った顔をした。

しかし少年はそれを無視した。



「ぱんつ見えてる。」


そう一言だけ言った。

シルクは慌てて座りなおした。

こんなことならきちんと作法を学んでおくべきだった、とシルクは内心思った。


そして少年はシルクがよけたあの花を根っこから引き抜き、

ついでにその周りの雑草も2,3本抜き取った。



「なっ!?わたしがよけた花!!」


シルクは目の前の少年につかみかかろうとした。

しかし少年はそれを横目で確認し、

シルクが飛びかかってきたのと同じタイミングで一歩隣によけた。


そのままシルクは前のめりに倒れ、本日2度目の転倒をした。





< 14 / 180 >

この作品をシェア

pagetop