永遠の花ことば*完結*
もうこうなったら奥の手…!
と、シルクは思った。
「わたしはフィルミスク王国のひめ、シルクですよ!?」
跪けとでも言うように、シルクは勝ち誇った顔をした。
しかし少年はそれを無視した。
「ぱんつ見えてる。」
そう一言だけ言った。
シルクは慌てて座りなおした。
こんなことならきちんと作法を学んでおくべきだった、とシルクは内心思った。
そして少年はシルクがよけたあの花を根っこから引き抜き、
ついでにその周りの雑草も2,3本抜き取った。
「なっ!?わたしがよけた花!!」
シルクは目の前の少年につかみかかろうとした。
しかし少年はそれを横目で確認し、
シルクが飛びかかってきたのと同じタイミングで一歩隣によけた。
そのままシルクは前のめりに倒れ、本日2度目の転倒をした。