永遠の花ことば*完結*
2度目の戦争
----グーワナ王国,城内----
「待ってください!兄様!
5年前のフィルミスクとスカンの過ちを今度は貴方が起こすつもりか!」
アスリは兄に向って怒鳴った。
シルクのためにも、戦争を止めてやりたいと思う気持ち、
そして自分の国のために、そう思う気持ち。
「お前は馬鹿か。
今ダイオスを放置すれば困るのはこちら。
それにこの戦に勝てばグーワナは世界的にも有利な立場に立てる。」
何をおかしなことを言っているのか。
アスリは怒りに体が震えた。
「馬鹿はあんただ!
今のダイオスにグーワナが勝てると思ってるのか!!
ここで痛手を受ければグーワナが危ない!」
そう兄に怒鳴りつけ、胸倉をつかむアスリ。
しかし相手はニヤリと口角をあげ、
「それならば、フィルミスクを味方につければよい。」
何を考えているのか。
フィルミスクは協力しないと言われたばかりであろう。
しかしグーワナの王は、次にありえない言葉を発した。