永遠の花ことば*完結*
そしてその笑顔を見たアスリは、
本題を切り出した。
「…グーワナの王が。
俺の兄が。
今日フィルミスクに加戦を要求しに来る。」
少し言いにくそうにそう言うアスリに、
シルクは首をかしげた。
「なぜ?私はこの間断ったわ。」
するとアスリはぐっと言葉を詰まらせた。
そして唾を飲み込み、
息を吸い込むと、
「フィルミスクが協力すれば、
リヴを戦争に出さないという理由で…」
シルクはその言葉を聞くと大きく目を見開いた。
そして大きな吐き気を感じ、咳き込んだ。
アスリはシルクの背中をさすると、
シルクは少しずつ呼吸を整えた。
そしてアスリの言葉によって揺らいだ瞳を、
すぐにいつもの強い瞳に変えた。