永遠の花ことば*完結*
シルクは起き上がって振り向き、
怒りの言葉を発しようとした。
しかし、またもや少年がその前に言葉を発した。
「はい。」
さっきシルクがよけた花に雑草をまきつけ、
髪飾りのようにしたものをシルクに差し出した。
そして、
「リヴって言うんだ。おれの名前。」
そう言った。
シルクは一瞬目の前の少年…リヴに見とれ、手にある花に視線をうつした。
しかしシルクはその花をどこにどうつければいいのかわからなかった。
もたつくシルクを見て、リヴは小さくため息をついた。
「かして」
リヴはそうつぶやくと先ほどシルクに渡した花を自分の手に戻した。
そしてシルクの前髪を少し整え、髪留めのように花をつけた。