永遠の花ことば*完結*
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コンコン、と家の扉が鳴った。
少年は扉をゆっくりと開くと、驚きの表情を見せた。
なぜならそこに、愛おしい少女の姿があったから。
「シルク…?」
しかしその少女の長く、綺麗だった髪は、
短く切られていた。
2人が出会ったときと同じくらいの長さに…
「リヴ…!」
シルクはそうつぶやくと同時にリヴに抱きついた。
そしてリヴが反応する間もなくシルクはリヴの唇に自分の唇を合わせた。
しかしリヴはシルクの体をそっと押し返すと、
「なんで来たの?」
そう言ってシルクから目をそらした。
しかしその目に映ったのは、
あの頃よりも少し膨らんだお腹。
まさか、と思いリヴはもういちどシルクに目を合わせた。