永遠の花ことば*完結*



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「シルク、俺がもし無事に帰ってこれたら、

その時は、結婚してくれる?」



リヴはシルクを見つめた。


2人の始まりの場所、国境で、

リヴはシルクにプロポーズをした。



「もちろんよ…っ、

3人で、幸せになりましょう?」



2人は絶望に駆られていたあの日、再開し、

そして初めてつながった。


その時の幸せは、今にもつながっている。



「あっ、動いた…!」



リヴがもう一度シルクのお腹にキスを落としていると、

かすかに動いた感覚が唇にも伝わってきた。


シルクもお腹の中で動くのは初めてで、

その瞬間をリヴとともに過ごせたことに感謝した。


きっとこれは、お腹の赤ちゃんからのささやかなプレゼントだった。






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