永遠の花ことば*完結*
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「っは、第2王子か。
噂よりも大したことないな。」
戦火の中、リヴはそんな声を遠くで聞いた。
…アスリがあぶない。
体中の血が沸騰しそうなくらい熱く、
自らもヘトヘトになり倒れそうな体で。
リヴはその空と同じ色の蒼い瞳でアスリを見つけた。
「ア…スリ!!」
リヴは叫んだ。
そしてアスリの首をめがけて振り下ろされた剣を間一髪ではじいた。
「…リヴ……?」
しかしリヴにお礼を言う暇などなく、
先ほどアスリを囲んでいた剣士逹は一斉に2人のもとへかけた。
リヴは強かった。
軍人らに育てられ、強くなったアスリも驚くほどに。
しかし2人を囲む奴らは多く、
アスリが一瞬目を離したすきに懐にはいられた。
アスリは今度こそ自分の死を覚悟した。
ドスッと鈍い音が響き、
その場に一瞬の沈黙が流れた。