永遠の花ことば*完結*




「シルクに伝えてください。

約束守れなくってごめんって…」



そう言い、リヴは倒れた。

アスリをかばい、背中から血が噴き出していた。



「あ、ぁあぁぁ、リヴ!?

俺は…お前と、まだ、!!


…ちゃんと話したこともないんだぞ!?


なぁ!!シルクのために生きて還るんだろ!?

しっかりしろよ!!リヴ!!リヴ……」



シルクがどれだけリヴを想っているのか、

アスリは痛いほどに知っている。


それなのに、

自分のせいで、

リヴは死んだ。



---



「ルキさん?」



久しぶりに見たリヴの兄は髪の毛がバサリと切り落とされていた。

きっとルキも、シルクと同じくらい傷つき、泣いただろう。

しかしルキはそんな悲しみを表に出さなかった。



「久しぶり、だな。」




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