永遠の花ことば*完結*
シルクはルキとともに、リヴの墓に行った。
墓の隣には立派な剣が刺さっていた。
きっとそれはリヴが使っていたものだろう。
「おー、なんとなくリヴに似てるな。」
シルクからエスポワールをあずけられたルキ。
赤ん坊の扱いには慣れているのか、
シルクの耳にはエスポワールの笑い声が届いていた。
そんな2人の様子に頬を緩ませながら、
シルクは手を合わせた。
「リヴ…?私は、幸せだよ?
あの日、リヴが初めての友達になってくれた時からずっと。
でも、できれば、リヴと一緒に幸せになりたかった。
否。そんなのはわがままだね。
私にはエスポワールがいる。
2人の希望の光だよ。
だから、私は大丈夫、安心して。
ゆっくり休んで…ね。」
涙が落ちそうになるのをこらえ、
シルクは広い空を見上げた。
その色は蒼く、リヴの瞳を連想させた。
一粒だけ、女王の頬に涙が伝った。
人知れず流した涙を、リヴだけは見ていた。