永遠の花ことば*完結*
来世に続く物語
「母様~、どこにいるの~」
あれから5年がたち、
エスポワールは5歳になっていた。
もうすぐ22の誕生日を迎えるシルク。
母思いのエスポワールは少し早めのバースデーパーティーをしようと思っていた。
「ミリアーネー、アスリー、
母様いないのー!!」
シルクに似て泣き虫なエスポワールは目に涙を浮かべた。
そんなエスポワールを抱き上げ、
ミリアーネは微笑んだ。
「きっと父様のところに行ってるのよ。」
その言葉を聞くとエスポワールもニィと笑い、
アスリの方へ飛び移った。
「お、っと。
エスポワールは元気だなー!
よしよし、今日は俺と遊ぶか!!」
アスリはエスポワールの好きな高い高いをし、
広い城の廊下でエスポワールをブンブンと振り回した。
「もう!アスリ!!
廊下で暴れちゃ駄目だわ。
エスポワールも!!」