永遠の花ことば*完結*
長い廊下の先、シルクの部屋につき、
その重い扉を開いた。
するとシルクの目に飛び込んできたのは、
折り紙や笑顔の花などで綺麗に飾られた自分の部屋。
そしてその中心には大きなケーキが置いてあった。
「一緒にケーキ食べようと思ったのに!」
未だシルクの腕に抱かれているエスポワールはぷくりと頬を膨らましている。
「もうおやつの時間すぎちゃったよ!!」
いつも3時ごろにしかおやつを食べられないエスポワールは、
この日も3時になるのが楽しみだった。
「…そうね、もう3時過ぎちゃったわね。
でも、今日は特別!
今から一緒にケーキ食べましょう!」
シルクはエスポワールを抱いたまま頬に軽く口づけをした。
嬉しさから頬を赤らめ、目を輝かせるエスポワール。
後ろからこっそりついてきていた、
アスリとミリアーネは両手にフォークとお皿を持っていた。
いきなりエスポワールが電気を消し、
ミリアーネはろうそくを並べた。
アスリがそれに火をつけると、
3人は声をそろえて歌いだした。