永遠の花ことば*完結*
----その日の夜----
「わたし、リヴと同じところで寝るの?」
シルクはリヴの家で夜ごはんを食べ、そしてお風呂に入った。
そして今はいざ寝ようという状態。
しかしシルクは戸惑っていた。
普通の民はこうして同じ布団に入って寝るのか?
初めての事が多すぎてわからない。
「んー、俺の家金ないんすよ。
嫌だったら姫様。俺の部屋で一人で寝てください。
…一人が怖くないんだったら。」
ルキは戸惑うシルクを横目に少し意地悪なことを言った。
シルクはまだ6歳の子供だ。
だから一人で慣れない家で寝るのは無理だと思ったのだろう。
ルキなりの気遣いだった。
リヴはツーンとした表情で2人のやり取りを眠そうに眺めていた。