永遠の花ことば*完結*
----国境,現在----
「ねぇ。リヴ?」
シルクはリヴの顔を見上げてささやいた。
「ん?」
リヴはシルクの髪を撫でながら、優しい表情で答えた。
そしてシルクは目を閉じると、
「私、リヴが好きよ」
なぜわかりきったことを改めて言うのか。
そう思うだろう。
けれどシルクは言いたかった。
自分の運命からは逃げられないと知っている。
それでも、
幼い自分を救ってくれたリヴ。
リヴと友達になった次の日、シルクと一緒に城までついてきてくれて、
一緒に父と母に怒られてくれたリヴ。
シルクがたくさんかばったのもあり、
リヴはその日のうちに家へ帰れた。
しかしシルクは帰ってほしくなかった。