永遠の花ことば*完結*
シルクはリヴがいなくなってしまうのが怖かった。
「リヴ…私は、私は、15歳になるまでは、まだ『姫』という立場。
だから、だからお願い。」
そこまで言って、シルクは言葉を詰まらせた。
2人とも、この恋がかなうことはないと知ってるのだ。
ならばせめて、時間が許す限りは一緒にいたいのだ。
それはリヴもシルクも同じ気持ち。
しかし15歳の成人を迎えてから、
シルクとリヴの恋の先。
それを考えるだけでシルクは涙が止まらなくなる。
「シルク、こっち向いて。」
リヴの声に顔をあげると、リヴの唇がシルクの涙をすくった。