永遠の花ことば*完結*
今だけはまだ
シルクが驚き、顔を赤らめた。
そしてそれを口にしようと、開いた唇。
「リヴ、ちょっ…」
そこで、シルクの言葉は途切れた。
リヴの唇がシルクの唇を塞いだからだ。
2人とも、初めてのキスだった。
「ん、んー!!」
シルクはリヴの胸を叩いた。
嫌なわけではなかったが、あまりにもいきなりだったので驚いたのだ。
シルクが反抗すると、リヴはすぐに唇を離した。
「り、リヴ?」
シルクは真っ赤な顔で尋ねた。
しかしリヴはあの時のようにへへっと笑った。
「初めての友達、初めての恋人、俺が全部シルクの初めて貰うんだぜ?」
リヴはそう意地悪な笑みを浮かべながらも、
赤く染まった頬を隠せずにいた。
それがなんだか可愛くて、シルクは笑みを浮かべた。